Classici giapponesi con furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Leggi 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.350 caratteri · 507 schermate
学生生活
二兄の心遣い
若いときシベリアへ行っていたというので、たくさんロシアのルーブル紙幣をもって来て、いっぱいポケットに入れていた。どうするんだときくと、今にこれが高く売れるんだといっていたが、そのうち銀座の夜店にルーブルが出るようになったので、笑い出してしまったことがある。
戦後にも日本へ来たが、非常に素直な、面白い、良い人であった。彼を私の所に紹介したのはイギリス人のスコットで、二人でよく訪ねて来た。スコットの細君が少しいたずら好きで、「あの真似をしてくれ」とウォーナーに頼むと「よし」といって、毛布を腰に巻いてスコットランドの男のする短いスカートみたいにして、歌をうたう無邪気な男であった。最後に来た時、戦争中の御礼をいうべきだったけれど、とうとう会わずじまいになってしまった。
学生生活
二兄の心遣い
私と長兄とは十五、次兄とは九つも年が違っている上に、次兄は井上家を継いで、形だけは他家の人になっていた。下の二人即ち静雄と輝夫はまだ頑是なくて、別に面倒なことを考える余地もなかった。いわば私だけが中途半端で、何となく新たな長兄みたいな気持になったものである。
もう一つ私の子供時代のもっともらしい考え方があった。