Classici giapponesi con furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Leggi 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.350 caratteri · 507 schermate
男蝶・女蝶
男蝶・女蝶
私が何故このように結婚の話をするか。じつは子供のころは、変り目の時に住んでいて、よその人には気のつかないような経験をしているからである。
綿帽子をとって初めて花嫁を知るといったような婚礼に限って、儀式が非常に面倒臭いものになっている。昔からそうではなかったのだが、私はまだ幼年時代に、そんな式に参加したことがある。三三九度のお酌をする役を、私は二度させられた。男の子は五つ、女の子の方は七つに限るわけで、男蝶・女蝶になるのだが、女の子はただお酌だけしていればいいのに、男の子の方にはちゃんというべき言葉が決っている。私はませていて、それがいえるというのと、もう一つ、どんな使いふるしたものでもいいから袴を一つ持っていなければならないという二つの条件のために、私は男蝶に選ばれたのである。
式は子供にとって大変むつかしかった。二つの器に入った酒を合せていっしょにして、またそれを分けてお酌の銚子二つに盛り分ける。それから盃の縁をコツン、コツン、コツンと三つたたくようにして酒をつぐ。すると新郎新婦がそれを飲んでしまうのだが、その時、島台といって巻スルメやなんか色々の肴がおいてある台の上で、箸をもって左の肴を挟んで右へ、右のを左へちょっと移す真似事をしながら、「おさかなこれに」