Classici giapponesi con furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Leggi 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.350 caratteri · 507 schermate
神隠し
さて播州の北条という所は、昔は非常に重要な地点であった。丹波、丹後の方から出て来る要所で、おそらく生野鉱山の開発と密接な関係があったらしい。北条から西脇の方へよった野間谷へ出るのに、泉、明楽寺と北上する。今は加西郡の大和村と一緒になって八千代村となっているが、それから昔の中村、今の多可郡中町へかけて、多可郡でもいちばん繁華な、広い開けた土地だろうと思う。
多可郡(私は今もってタカノコオリとよばないと他所のような気がする)の的場という所に、有名な式内社がある。中町より少し北の所だが、そこに私の父親が一年半ばかり神主をしていたことがある。多分古い伝説のある天目一箇命をまつった荒田神社ではないかと思う。そこへ訪ねて行ったことがあるが、宿の主人に、「私の親は松岡といって、今から十何年前にここの神主をしていたことがある」といったら、いろいろ親切にしてくれたのは嬉しかった。
神隠し
『山の人生』という本を書いた時は、初めのうちは珍しい外部の事件を客観的に書いていたが、いつの間にか興味にかられて自分の、小さいころ経験した事柄まで書いてしまった。一つの本で二つの目的を追ったので、変なものになったが、私自身の経験した神隠しのことに説き及んだわけである。