Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
舞台の夜は前芸で、奥の芸は女の淫を売る女狐じゃわ」
「おだまりッ、くそ婆。よくも人前で、私のことを売女だといったね。さ、いつ私が淫売したのさ。何を証拠に」
「もっと言うて欲しいのか。おお言うてあげようとも。わしはここへ来るまでに、伜のおゆるしを願うため、方々のお知り合いを訪ねて来たのじゃ。ところが、誰も取り合うてはくれん。よくよく訊けば、知事さまとおまえとは、昔からの深間な仲で、その知事さまを焚きつけたのは、おまえの親とその紅い唇じゃそうな」
「悪かったわね。知事さんを情夫に持ってはいけないなんて掟は女芸人の仲間にはござんせんのよ。大きなお世話じゃないか。猫の干物みたいな婆のクセにして、お妬きでないよ」
「ち、ちくしょう」
「なんだって」
「そんな沙汰でここへ来たのではないわ。わが子を返やせ!」
「目の前にいるじゃあないか。お悧巧さんでご器量よしの曝しものがさ」
「いいえ、おまえの手で縄目を解いて、この母の許へ返やせ。讒訴したのはおまえら父娘じゃ。そして知事さんの情婦のおまえが解くならば、知事さんも怒れはしまい」
「知ッたことかい、そんなお世話焼きを」
「知らぬとはいわさぬぞい」