Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 81.739 caratteri · 164 schermate
十月二日
妻になる人は二十で体が丈夫で肥って居るそうだ、そうすれば、ある時期が来るとお互に或る不満を感じはじめて来るのは定である。それに前から恋仲であったらしいから、あとの失望は苦悶はかなり大きなものに違いない。私は又新らしい芝居の開場を待って居るような気がする。今日は一日気が沈んでどうにも出来なかった。月曜の英作文も出来上らず、たまらなくなってしまった。このごろHの来ない心持は私によく分る。気の毒でもあり、又私としては非常に楽な感じがする。私共は人間の弱点をのこりなく持って居ると同時に強味もすっかり持って居る。故に苦痛はいつも私の衷心から去りはしない。
十月二日(月曜)
まつおかへ三十円かす
昨夜十一時ごろまで作文にかかって居たが一寸も思ったようには出来なかった。そして漸々床につこうとしたら赤坊が泣き出した。とうとう四時近くまで起きてしまったので、非常に気分が悪かった。鼻の先が赤くうるんで、眼のふちが黒くなって居る。陰気な心持になって一時間だけして来る。かえりに中西へより、和英とフレーズの辞書を買って来る。文房堂によりペンとゴムを買って来る。陰気に雨が降って居る。