Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 81.739 caratteri · 164 schermate
六月二十八日
かなり小ぎれいなところであった。瀧田さんと云う人、赤くふとった、赤坊の様な髪の毛の人である。腹の中は毒のなさそうな人ではあるけれ共、どこかああ云う仕事をして居る人共通ないやなところ――口のきき方も妙に事務的だったり、突っこんだ話が出来ない様なところがあったりするのがまことにいやであった。『中公』の方は九月までふさがって居るが、『婦人公論』の方は一つ長いのがあいて居るから若しよかったらその方にもらうと云うことである。来月の一二日に返事をすると云う事であった。
かえってから丸善に行って、『アンナ・カレニナ』、『生物学ト哲学ノ境』、『ペリアストメリサンダ』、『アラジィン、パロミダス』、『ベラミー』ヲ買ってくる。
六月二十八日(水曜)
一日、「アンナ・カレニナ」と、「ベラミー」をよむ。モーパッサンのあの心持がよく分って来た。「ベラミー」の中に現われて来る女の心理状態に刺激されて内省的に自分の女としての心持をよく味って見るとたしかにそう云うところがある。あの中の女の持った心をある程度まで自分自身のものとして見ることも出来る。
どんな女でも女にかわりはないと云うことはたしかである。