Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 81.739 caratteri · 164 schermate
十一月二十四日
二人引の車で来た人がある。今どきらしいと思う。「日は輝けり」がほぼ出来上るので大変に心が安らかになった。終りに近くなって来るに従がって自信が出て来た。明日か明後日坪内先生のところへ持って行きたいと思う。
十一月二十四日(金曜)
久しぶりで呂昇をきく。矢張り美くしい声には違いないが、先とはどこか違ったところがある。よくなったのではないらしい。小此木氏に会う。七日にきまった――千葉先生を中心とした談話会――と云うことである。心の素直なところが見える人だ。佐藤氏に会う。男爵であるが故に私共はああやって土足で踏むボックスのわきに手をついて御辞儀をしなければならないのか、人に頭を下げさせて、平然として見て居られるように、常識が失われてしまって居ると、あとからは気の毒にもなるがそのときはたまらなく不愉快な心持にならずには居られない。真水氏の令嬢は、妙に母親の性をうけて、かたくなな心持のある人である。あんまり美くしくもないのに、傲慢なのはいやである。「日は輝けり」は今日出来なかった。明日にする。
十一月二十五日(土曜)
一日かかり切りになって漸々夕方出来た。くにをつれて坪内先生に行く。