Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 81.739 caratteri · 164 schermate
五月十七日
五月十八日
五月十七日(水曜)
出席、実践論理があった。
この日に私は、久米氏が先に本能の尊重と云う事を云った意味がよく分らなかったのがある程度まで明かになったのを感じて非常にうれしかったとともに、私がごく表面的なと云おうより本能と云う事につれて一般的に第一に頭に浮ぶ習慣をつけられて居る限られた小部分のみに目をつけたことを非常に耻かしく思った。けれ共天才と云う論の意味にはすべてを同感する事は出来なかった。すべては天才である、人間のすべては天才であると云う事には私は合点出来なかった。若しすべての人が今まで云われて来た天才であるなら――それはおそろしい事である。
五月十八日(木曜)
欠席、雨が降る。しとしとと秋雨の様な雨が絶え間なく降って居るので足の裏の筋がつれて不愉快である。
過敏になった頭が妙にイライラして殆ど苦しい位かんしゃくが起り情なくなった。
武者さんの「後に来るものに」を少し見る、ほんとに彼の人の言葉は香り高いものだと思う。大様などことなく上品な言葉を持って居る人である事をつくづく思わされた。
「悪霊」をかなり読む。いつもの涙ぐましい位の感激を持つ。
こんな偉大な人の前に自分は何の光りを持つのか。