Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

Leggi 楽聖物語 (がくせいものがたり) di 野村 あらえびす (のむらあらえびす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 193.667 caratteri · 381 schermate

Aozora Bunko

の晩年に重大な影響を与えるにいたったのである。

サンドはかつて結婚したことがあり、先夫との間に男の子さえあった。今日現存する肖像画によれば、豊麗な美人と言ってよい方であるが、実際は決して美しくはなく、背が低く色が蒼黒く、不恰好な鼻と、粗野な口とを持っていたとさえ伝えられている。しかし女性としての魅力は容易ならぬものがあり、最初サンドを嫌い抜いていたショパンが、次第にその妖しの牽引力に引き寄せられ、抜き差しのならぬ心持になったことは想像に難くない。

ショパンとサンドとの最初の会合は、リストの茶会であったとも言われ、ショパンが即興演奏を試みたとき、ピアノに凭れて熱心に聴き入る、大きな燃える眼であったとも伝えられている。

とにもかくにも、相反する性格の牽引は、二人を間もなく離れ難きものにし、一八三八年から三九年にかけて、肺を患ったショパンがスペインのマジョルカ島に転地した時は、サンドは同行してその看護を引き受け、島人の迫害の中に、よくショパンの看護に没頭した。

島の生活は決して愉快なものではなく、ショパンの健康のためかえって悪化するばかりであった。ある日サンドは、女中と共にパルマの町へ買物に出かけて、ひどい風雨に逢ったことがあった。