Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

Leggi 楽聖物語 (がくせいものがたり) di 野村 あらえびす (のむらあらえびす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 193.667 caratteri · 381 schermate

Aozora Bunko

蝋燭の如く

蝋燭の如く

多くの人がブラームスを愛するのは、その端麗素朴な音楽のせいには違いないが、この音楽を生んだ人間ブラームスの伝記を調べていくに従って、彼の芸術そのままと言ってもよい――優しく美しい――性格に傾倒せざるを得ない。

何よりブラームスの良さは、親孝行で子供好きなことであった。ブラームスは交際嫌いの派手嫌いで、滅多に公の宴会にも出かけず、当時の音楽家の一つの仕事のようになっていた貴婦人付合などはもってのほかであったが、きわめて少ない友人との交際は、ほとんど一生涯変ることがなかった。シューマンとクララ夫人、ハンス・フォン・ビューロー、ハンスリック、ヨハン・シュトラウス、ヨアヒムなどはそのよき友の例である。

シューマンやビューローが、ブラームスを挙ぐるに急であったために、ブラームスは思わぬ敵を作ったこともまた事実であった。わけてもワグナーとその一党のブラームスを憎むことは猛烈を極め、関係団体や機関でブラームスの作品さえも上演を拒む有様であったが、ブラームスはきわめて恬淡で、ワグナーがウィーンを訪ねた時などは、最初の訪問で勝手が解らなかったのと、ワグナーに対してかなり反感を持っている者の多かったのに同情し、ワグナーのために斡旋奔走して、ワグナーの真価を認めさせるために骨を折ったりした。