Classici giapponesi con furigana
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
Leggi 楽聖物語 (がくせいものがたり) di 野村 あらえびす (のむらあらえびす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 193.667 caratteri · 381 schermate
苦悩の連続
「天才を愛情の犠牲にするほど、彼は英雄的であった。――もしこれがワーグナーなら、どんなことを忍んでも、その交響曲を書いたろう。そしてワーグナーは正しかったであろう」とロマン・ローランは言っている。
ベルリオーズの貧窮を見かねて、ヴァイオリンの鬼才パガニーニが、いきなり二万フランの大金を、予告もなんにもなしに、無条件で贈って来たのはその頃のことである。ベルリオーズの狂喜が、その自叙伝のページに躍る。パガニーニは、ベルリオーズを評して「彼こそはベートーヴェンの後継者」と公言していたことは、この二万フランの贈物の意味を説明するだろう。
苦悩の連続
ベルリオーズの生涯は、まことに苦悩の継続であった。その気紛れと純情の故に――常識では同情の出来そうもない――。情熱のためと言った方が正しいかも知れない。その作品が熱狂的な歓迎を受けたのは、壮年期のほんの暫らくの間で、中年時代は実に惨澹たる非運の連続であった。
パリの聴衆は決してベルリオーズを理解しようとはせず、ベルリオーズの作品は常に外国――わけてもドイツで問題になった。そこにはリストやシューマンやワーグナーのような、よき理解者があったためであろう。