Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate

Aozora Bunko

」

「ウン、感心、感心、それで、あいつは、うまく自動車に乗ったのかい。」

「ええ、うまくいきました。なんにも知らないで、自動車に乗ってしまいました。」

「行く先はわからなかっただろうね。」

「いいえ、ぼく、こっそり自動車に近づいて、耳をすましていました。」

「ホウ、えらいね。すると?」

「東京へ、と言う声が聞こえました。自動車は東京のほうへ走って行ったのです。」

「よし、それでいい。きみたち、ごくろうだったね。あとはわたしがうまくやるから、きみたちは夜が明けたら、警察のおじさんに、おくってもらって、天野君もつれて、東京に帰りたまえ。きみたちの慰労会は、あとでゆっくりやるよ。」

そして、明智は警部補に向かって、三少年と天野勇一君とを、だれか警官をつけて、東京のおうちへ、おくりとどけてくれるように、たのむのでした。

警部補はむろん、それをしょうちしましたが、しかし、どうも、ふにおちないという顔つきで、

「自動車で逃がしてしまっても、だいじょうぶなのですか。その自動車というのは、あなたのごぞんじの車なのですか。」と、しんぱいそうに、たずねました。すると、明智はクスクス笑いながら、