Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
少年名探偵
しかし、透明怪人の首領をとらえたうれしまぎれに、だれも、そこまでは気がつきません。すぐさま、中村係長のさしずで怪老人は自動車にのせられ、警視庁にごそうされました。さてこれから、いよいよ、なんとも形容のできない、ふしぎなことが、やつぎばやにおこるのです。
少年名探偵
そのあくる日、お昼すぎのことです。警視庁の調べ室には中村係長と、その上役の志野捜査課長と、明智小五郎とが、いっぽうの机をかこんで、イスにかけ、そのまえに、手じょうをはめられた怪老人が、やはりイスにかけて、うなだれていました。
朝からずっと、とりしらべているのですが、怪老人は何も答えないので、こんきくらべのような、かたちになって、お昼すぎまでも、にらみあいがつづいていたのです。
「きみは何かをまっていると言ったが、いったい、何をまつんだね。もういいかげんに、口をきいたらどうだ。」
捜査課長が、なんどもくりかえしたさいそくを、またくりかえしました。
「わしは明智さんに話がある。それをまっているのです。」
怪老人は目をつむったまま、ひくい声で答えました。
「明智さんは、ずっと、ここにおられるじゃないか。