Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
のろいの影
ただの紙きれではない。何か字が書いてあるようです。係長は、いそいで、それをひろいあげ、街灯にかざして、読んでみました。
明智夫人に気をつけるがいい。透明人間第六号は、あのうつくしい文代さんのばんだ。
係長のただならぬようすを、目ばやくみつけた小林少年は、そのそばによって、紙きれをのぞきました。そして、そのおそろしい文句を読みとると、しんぱいのあまり、いきなり係長のうでにすがりつきました。
「早く、はやく、おくさんがあぶない。はやく事務所へ……。」
のろいの影
それからすこしたって、明智探偵事務所の、広い応接間に、明智夫人文代さんをかこんで、中村係長、黒川記者、小林少年の三人が、思いおもいのイスにこしかけていました。その応接間は、道路に面した一階にあるので、窓のカーテンをしめ、電灯も大きな電気スタンドだけにして、わざと、部屋の中をうすぐらくしてあるのです。文代さんは、丸テーブルによりかかるようにして、なにか話しています。
「さっき、お電話があってから、わたくし、明智をおくった自動車の運転手を、ここへ呼んで、話をきいたのですが、明智がつれさられたことは、もう、うたがいありません。