Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
首をひろう紳士
「ぼくたち、あやしいやつを、つかまえました。いけがきの塀のそとに、ルンペンみたいなやつが、うずくまって、ブルブルふるえていたのです。ぼくたちが、たずねると、おそろしいことを言いました。うそかほんとうか、わかりません。でも、そいつは、まだ、ふるえがとまらないほど、おそろしいものを見たらしいのです。ここへ、つれてきましょうか。」
係長はそれを聞くと、すぐ、つれてくるようにと、答えました。それにしても、少年探偵団は、何者をとらえたのでしょう。そして、そのルンペンが見たというのは、いったい、どんなおそろしいことだったのでしょう。
首をひろう紳士
中村係長のさしずにしたがって、小林君はすぐひきかえして、ふたりの少年団員に両手をとられた、わかいルンペンを、つれてきました。
二十四―五歳の、見るからに、きたならしいルンペンです。カーキ色のよごれた服を着て、手には、やぶれた古ソフトを持ち、足はどろまみれの、はだしのままです。モジャモジャにのびた、かみの毛、青黒いやせた顔に、目ばかりがギロギロ光っています。
中村係長は、その男をイスにかけさせ、おまえの見たことを、くわしく話してごらんと、やさしくたずねました。