Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate

Aozora Bunko

機動警察隊

「それじゃあ、どうするんだ。」

二十面相はクルッと窓のほうを向きました。

「こうするんだッ。」

さけんだかと思うと、かれはサッと窓にかけより、ガチャンとガラス戸をやぶって、弾丸のように、そこから飛びだしたのです。二階から地上へ飛びおりたのです。

「アラ、あなた!」

文代さんがびっくりしてさけびました。

「なあに、心配しないでもいい。ちゃんと、手はずができているんだ。やつはもう、ふくろのネズミだよ。」

名探偵はすこしもさわがず、文代さんに何事かささやいておいて、そのまま部屋を出て行きました。

機動警察隊

怪人を乗せてきた自動車は、もとの町角で、じっと待っていました。小林少年も運転手のとなりに、腰かけたままです。どうして尾行もしないで、のんきらしくかまえていたのでしょう。それにはわけがあったのです。

にせの明智がたちさって、まもなく、ほんとうの明智探偵が、自動車に近づいて、小林君に耳うちしました。コツ、コツコツコツ、コツコツというあいずで、それがほんとうの明智先生であることが、わかったのです。その時、探偵は小林君に、なにか黒い小さなものを二つ手わたしました。