Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
見ると、そこは、コンクリートのかべにかこまれた、一メートル四方ほどの、箱のような場所です。足の下もコンクリートで、その一方のすみに、六十センチ四方ほどの、鉄の板があります。それが、深い地下室への入り口なのです。
箱のような場所は、三人がはいると、いっぱいになってしまって、首をちぢめないと、頭がつかえるほど、せまくて、きゅうくつでした。島田さんは天井のあげぶたに、中から、しまりをしながら、
「どうです。これなら、だいじょうぶでしょう。ここは、わたしたちで、いっぱいなのだから、いくら透明怪人でも、はいるすきがありません。こうしておいて、それから、この足の下の鉄の戸をひらくのです。」
と、とくいらしく言うのでした。そして、鉄の戸をひらき、三人がはいってしまうと、また、下からその戸にかぎをかけました。
そこは、ひとり、やっと通れるほどの、せまいコンクリートの階段になっていて、それを六段ほどおりると、金庫のまえに出ました。上下四方とも、厚いコンクリートでかこまれた、四畳じきほどの地下室です。むろん、そこの天井にも電灯がついています。
「さあ、ここです。黒川さん、これほど用心しても、あいつはわれわれといっしょに、はいってきたと、思いますか。