Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate

Aozora Bunko

明智小五郎

ほかの事件なんか、ほうっておいて、警察のてだすけをすべきです。中村さんは、明智探偵とは親友じゃありませんか、捜査本部に帰ったら、すぐ明智さんを、呼ぶんですね。」

「ウン、それは、ぼくもまえから考えていた。よしッ、それじゃあひとつ、明智君の知恵をかりることにするか。」

中村係長は、心をきめたように、力づよく言うのでした。

明智小五郎

ここは明智探偵事務所の所長室です。かべいっぱいの本だなに、金文字の本がビッシリつまっています。その前の大きなデスクにむかって、名探偵明智小五郎がこしかけているのです。デスクの表面は、鏡のように、ツヤツヤして、明智の顔がうつっています。黒のせびろ、薄茶色のネクタイ、れいのモジャモジャの頭、西洋人のような、ひきしまった顔。

明智は、いま、デスクの上にある卓上電話の受話器を、耳にあてて、何か話しているのです。

「ウン、もうきみから話があるころだと思っていた。ぼくも透明怪人のことは、いくらか研究もしている。むろんお手だすけするよ。よろしい。それじゃあ、これからきみのほうへでかけよう。」

中村係長から捜査本部へ来てくれという電話だったのです。