Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate

Aozora Bunko

名探偵の危難

明智探偵は、怪老人にまけないで、人間のからだを、透明にすることを、発明したのでしょうか、いや、そうではありません。そこのかべが、「がんどうがえし」になっていたのです。柱のかくしボタンをおしますと、電気じかけで、クルッと、うらがえしになって、そのかべに、くっついていた人間も、いっしょに、むこうがわへ、かくれてしまうのです。そして、その中に、だれもしらない、秘密室があったのです。

明智探偵と文代さんは、その秘密室にはいって、何をしたのか、わかりません。それは、ずっとあとまで、読者諸君にもひみつにしておきます。

何をしたのかわかりませんが、二十分ほどすると、ふたりはまた、かべの中から、すがたを、あらわしました。かべが、二度、クルクルとまわって、明智と文代さんが、出てきたのです。

「では、警視庁へ行ってくるからね。」

明智探偵は、そう言って、部屋を、出てゆきます。文代さんはそれを玄関までおくりました。

名探偵の危難

明智探偵が玄関を出ると、いつも呼ぶ自動車が、おもてにまっていました。運転手も顔みしりの男です。明智が客席に腰をおろして、「警視庁。」と、命じますと、車はすぐに走りだしました。