Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate

Aozora Bunko

怪老人が名探偵に、はやがわりしてしまったのです。

どこからどこまで、すこしもちがわない、三人の明智小五郎、ふたりはうしろ手にしばられて、イスに腰かけ、ひとりは部屋のすみに立って、たがいに顔を見あわしている三人の名探偵。ああ、これは、なんとしたことでしょう。みんな夢を見ているのでしょうか。いや、夢ではありません。そこには捜査課長と係長の中村警部のほかに、さっき明智をしばったふたりの刑事、小林少年、文代さん、五人の中学生などがいるのです。こんなにおおぜいの人が、そろって、同じ夢を見るはずがありません。

怪老人の変装をといた第三の明智探偵は、いままでの老人とは、にてもにつかぬシャンとしたすがたで、ツカツカと部屋のまん中に、すすみました。

「小林君、きみはひじょうな手がらをたてた。さすがは、ぼくの助手だよ。さて、捜査課長はじめ、みなさんに、申しあげたいことがあります。

ぼくはいま、老人からのお礼をもらって、老人のかえだまになったと、言いましたが、それはむろん、明智としてではありません。老人が敵の明智探偵に、かえだまをたのむはずがないからです。ぼくは老人のかくれがへ、ひとりのコックとして、すみこんでいました。