Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
おそろしきなぞ
おそろしきなぞ
「さあ、お待ちどうさま、ついたよ。」
すぐ車のそばで、じいさんの声がして、さるぐつわと目かくしが、取りさられました。ふたりの男に両手を取られて、自動車を出ますと、目の前に例の魔法博士の赤レンガのうちがそびえていました。やっぱりここだったのか。それにしてもこのあいだ、警官たちが、あれほどさがしても、ネコの子一ぴきいない空家だったのに、いつのまにか、魔法博士は、またここへ帰っていたのでしょうか。
ふたりの男と老人にとりかこまれながら、玄関をはいって、うすぐらい廊下を、いくつかまがると、一段ひくくなったところに、がんじょうな板戸があり、怪老人は、それをひらいて、小林君を中に入れました。
まるで、牢屋のような、きみの悪い部屋です。四メートル四方ほどの広さで、鉄棒のはまった小さな窓が一つあるばかり、ゆかは板もはってない、タタキのままです。四方のかべは、赤レンガのむきだしで、かざりも何もない、穴ぐらのようなところでした。
「まあ、そこにかけるがいい。いまたべものを持たしてよこすからね。それをたべたら、ゆっくりやすむがいい、万事はあすの朝のことだ。