Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate

Aozora Bunko

人どろぼう

」

怪老人は、小林君のベッドに近づきながら、話しかけました。小林君は、それに答えようともせず、おそろしくぶあいそうな顔で、老人をにらみつけています。

「ウフフフ、こわい顔をしているね。小林君、そんなにわしをにらみつけたって、どうなるものでもない。さあ、きげんをなおしなさい。きみは、天野勇一君にあいたくないのかね。ウフフフフ、そら見なさい。あいたいのだろう。では、こちらへおいで、勇一君にあわせてあげるよ。」

小林君は、だまったまま、立ちあがって、じいさんのあとから、ついて行きました。ゆうべ廊下に番をしていた虎は、どこへ行ったのか、姿が見えません。

廊下をいくつかまがって、大きなドアをひらくと、目の前がパッと明かるくなりました。まっ白な美しい部屋です。まるでクリスマス・ケーキのように美しい部屋です。見ると、そこの白いテーブルに、白いりっぱな服を着た子どもが、まるで西洋の王子さまみたいなかっこうで、腰かけていました。

「ほら、あれが勇一君じゃ。ゆっくりあうがいい。」

「あッ、芳雄さん。」

勇一少年はびっくりしたように、立ちあがって、小林君の名を呼びました。小林君も思わず「勇一君。