Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
「いいかね、勇一君をここへつれて来たのは、小林君を引きよせるためだった。その小林君も、とうとうやって来た。するとこんどは、そのつぎだよ。小林君をえさにして、もっと大きなさかなをつりあげようというわけさ。わかるかね。」
「それは明智先生のことですか。」
小林君がびっくりして、たずねました。
「アハハハハハハ、あたった。そのとおりだよ。明智小五郎先生を、魔法の国の人民にして、わしのけらいにしようというのさ。小林君をとりこにすれば、明智先生のほうからノコノコやって来るだろうというもくさんだったが、どうもこれは、はずれたらしい。明智先生は、ご病気のようだからね。ご病気とあっては、こちらからお出むかいしなけりゃなるまいね。」
お出むかいなんて、ていねいなことばを、使っていますが、むろん、明智探偵をゆうかいする、かどわかすという意味なのです。魔法博士のことですから、どんなてだてがあるか、知れたものではありません。
「ワハハハハハハ、どうだね、少年探偵君、世の中には、いろいろな、どろぼうがあるが、わしは人間をぬすみだそうというのだ。つまり、人どろぼうだね。勇一君をぬすみだし、小林君をぬすみだし、それから、天下の名探偵明智小五郎をぬすみだそうというのだ。