Classici giapponesi con furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Leggi 古事記物語 (こじきものがたり) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.723 caratteri · 191 schermate
軽皇子はこれでは、うっかりしていると、穴穂王方からどんなことをしむけるかもわからないとお怖れになり、大前宿禰、小前宿禰という、きょうだい二人の大臣のうちへお逃げこみになりました。そしてさっそくいくさ道具をおととのえになり、軽矢といって、矢の根を銅でこしらえた矢などをも、どっさりこしらえて、待ちかまえていらっしゃいました。
それに対して、穴穂王のほうでもぬからず戦の手配りをなさいました。こちらでも穴穂矢といって、後の代の矢と同じように鉄の矢じりのついた矢を、どんどんおこしらえになりました。そしてまもなく王ご自身が軍務をおひきつれになって、大前、小前の家をお攻め囲みになりました。
王はちょうどそのとき急に降り出したひょうの中を、まっ先に突進して、門前へ押しよせていらっしゃいました。
「さあ、みんなもわしのとおり進んで来い。ひょうの雨は今にやむ。そのひょうのやむように、すべてを片づけてしまうのだ。さあ来い来い」という意味をお歌いになって、味方の兵をお招きになりました。
すると大前、小前の宿禰は、手をあげひざをたたいて、歌い踊りながら出て来ました。
「何をそんなにお騒ぎになる。