Classici giapponesi con furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Leggi 古事記物語 (こじきものがたり) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.723 caratteri · 191 schermate
二
天皇はその女の言うとおりになすって、ご無事に大和へおはいりになり、石上の神宮へお着きになって、仮にそこへおとどまりになりました。
すると二ばんめの弟さまの水歯別王が、その神宮へおうかがいになって、天皇におめみえをしようとなさいました。天皇はおそばの者をもって、
「そちもきっと中津王と腹を合わせているのであろう。目どおりは許されない」とおおせになりました。王は、
「いえいえ私はそんなまちがった心は持っておりません。けっして中津王なぞと同腹ではございません」とお言いになりました。天皇は、
「それならば、これから難波へかえって、中津王を討ちとってまいれ。その上で対面しよう」とおっしゃいました。
二
水歯別王は、大急ぎでこちらへおかえりになりました。そして中津王のおそばに仕えている、曾婆加里というつわものをお召しになって、
「もしそちがわしの言うことを聞いてくれるなら、わしはまもなく天皇になって、そちを大臣にひきあげてやる。どうだ、そうして二人で天下を治めようではないか」とじょうずにおだましかけになりました。すると曾婆加里は大喜びで、
「あなたのおおせなら、どんなことでもいたします」