Classici giapponesi con furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Leggi 古事記物語 (こじきものがたり) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.723 caratteri · 191 schermate
六
宮人のはかまのすそのひもについた小さな鈴、たとえばその鈴が落ちたほどの小さなことに、宮人も村の人も、そんなに騒ぐにはおよびますまい」
こういう意味の歌を歌いながら穴穂王のご前に出て来て、
「もしあなたさま、軽皇子さまならわざわざお攻めになりますには及びません。ご同腹のお兄上をお攻めになっては人が笑います。皇子さまは私がめしとってさし出します」と申しあげました。
それで穴穂王は囲みを解いて、ひきあげて待っておいでになりますと、二人の宿禰は、ちゃんと軽皇子をおひきたて申してまいりました。
六
軽皇子には、軽大郎女とおっしゃるたいそう仲のよいご同腹のお妹さまがおありになりました。大郎女は世にまれなお美しい方で、そのきれいなおからだの光がお召物までも通して光っていたほどでしたので、またの名を衣通郎女と呼ばれていらっしゃいました。
穴穂王の手にお渡されになった軽皇子は、その仲のよい大郎女のお嘆きを思いやって、
「ああ郎女よ。ひどく泣くと人が聞いて笑いそしる。羽狹の山のやまばとのように、こっそりと忍び泣きに泣くがよい」という意味の歌をお歌いになりました。
穴穂王は、軽皇子を、そのまま伊予へ島流しにしておしまいになりました。