Classici giapponesi con furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Leggi 古事記物語 (こじきものがたり) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.723 caratteri · 191 schermate
八俣の大蛇
一
須佐之男命は、そのまま下界へおりておいでになりました。
八俣の大蛇
一
須佐之男命は、大空から追いおろされて、出雲の国の、肥の河の河上の、鳥髪というところへおくだりになりました。
すると、その河の中にはしが流れて来ました。命は、それをご覧になって、
「では、この河の上の方には人が住んでいるな」とお察しになり、さっそくそちらの方へ向かって探し探しおいでになりました。そうすると、あるおじいさんとおばあさんとが、まん中に一人の娘をすわらせて三人でおんおん泣いておりました。
命は、おまえたちは何者かとおたずねになりました。
おじいさんは、
「私は、この国の大山津見と申します神の子で、足名椎と申します者でございます。妻の名は手名椎、この娘の名は櫛名田媛と申します」とお答えいたしました。
命は、
「それで三人ともどうして泣いているのか」と、かさねてお聞きになりました。
おじいさんは涙をふいて、
「私たち二人には、もとは八人の娘がおりましたのでございますが、その娘たちを、八俣の大蛇と申します怖ろしい大じゃが、毎年出てきて、一人ずつ食べて行ってしまいまして、とうとうこの子一人だけになりました。