Classici giapponesi con furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Leggi 古事記物語 (こじきものがたり) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.723 caratteri · 191 schermate
三
そのほむちというのは火のことでした。
天皇はそのつぎには、
「あの子には母がないが、これからどうして育てたらいいか」とおたずねになりますと、
「ではうばをお召し抱えになり、お湯をおつかわせ申す女たちをもおおきになって、それらの者にお任せになればよろしゅうございます」とお答えになりました。
天皇は最後に、
「そちがいなくなっては、おれの世話はだれがするのだ」とお聞きになりました。すると皇后は、
「それには、丹波の道能宇斯王の子に、兄媛、弟媛というきょうだいの娘がございます。これならば家柄も正しい女たちでございますから、どうかその二人をお召しなさいまし」とおっしゃいました。
天皇はもういよいよしかたなしに、一気にとりでを攻め落として、沙本毘古を殺させておしまいになりました。
皇后も、それといっしょに、えんえんと燃えあがる火の中に飛びこんでおしまいになりました。
三
お母上のない本牟智別王は、それでもおしあわせに、ずんずんじょうぶにご成長になりました。
天皇はこの皇子のために、わざわざ尾張の相津というところにある、二またになった大きなすぎの木をお切らせになって、それをそのままくって二またの丸木船をお作らせになりました。