Classici giapponesi con furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Leggi 古事記物語 (こじきものがたり) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.723 caratteri · 191 schermate
しかの群、ししの群
一
そのとき大郎女は、
「どうぞ浜べをお通りになっても、かきがらをお踏みになって、けがをなさらないように、よく気をつけてお歩きくださいまし」という意味の歌を、泣き泣きお兄上にお捧げになりました。
大郎女はそのおあとでも、お兄上のことばかり案じつづけていらっしゃいましたが、ついにたまりかねてはるばる伊予までおあとを追っていらっしゃいました。
軽皇子はそれはそれはお喜びになって、大郎女のお手をとりながら、
「ほんとうによく来てくれた。鏡のように輝き、玉のように光っている、きれいなおまえがいればこそ、大和へも帰りたいともだえていたけれど、おまえがここにいてくれれば、大和もうちもなんであろう」とこういう意味のお歌をお歌いになりました。
まもなくお二人は、その土地で自殺しておしまいになりました。
しかの群、ししの群
一
穴穂王は、おあにいさまの軽皇子を島流しにおしになった後、第二十代の安康天皇としてお立ちになり、大和の石上の穴穂宮へおひき移りになりました。
天皇は弟さまの大長谷皇子のために、仁徳天皇の皇子で、ちょうど大おじさまにおあたりになる大日下王とおっしゃる方のお妹さまの、若日下王という方を、お嫁にもらおうとお思いになりました。