Classici giapponesi con furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Leggi 古事記物語 (こじきものがたり) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.723 caratteri · 191 schermate
目弱王はそこをねらってそっと御殿へおあがりになり、おまくらもとにあった太刀を抜き放して、いきなり天皇のお首をお切りになりました。そしてすぐにお宮を抜け出して、都夫良意富美という者のうちへ逃げこんでおしまいになりました。
天皇はそのままお息がお絶えになりました。お年は五十六歳でいらっしゃいました。
そのときには、弟さまの大長谷皇子は、まだ童髪をおゆいになっている一少年でおいでになりましたが、目弱王が天皇をお殺し申したとお聞きになりますと、それはそれはお憤りになって、すぐにお兄上の黒日子王のところへかけつけておいでになり、
「おあにいさま、たいへんです。天皇をお殺し申したやつがいます。どういたしましょう」とご相談をなさいました。すると、黒日子王は天皇のご同腹のおあにいさまでおありになりながら、てんで、びっくりなさらないで平気にかまえていらっしゃいました。大長谷皇子はそれをご覧になりますと、くわッとお怒りになり、
「あなたはなんという頼もしげもない人でしょう。われわれの天皇がお殺されになったのじゃありませんか。そして、それは、またあなたのおあにいさまじゃありませんか。