Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
Leggi 大岡越前 (おおおかえちぜん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 218.436 caratteri · 437 schermate
たった今、恋と職分との、明白な差別と、心がまえを、理非をわけて、聞かされたばかりであっても、お次には、眼のまえで、姉が縄目にかかるのを、見てはいられなかった。また、中風で寝ている母の気もちになっても、必死に、この場だけでも、姉に、逃げてもらいたかった。
「お次ちゃん、倖せ者だね。……おまえは、女の道を、大事にお歩きよ」
なんという大胆さだろう。駈け出しもせず、お島は、下のふたりへ、そういって、ふっと、姿を消した。
その夜、お島は、帰らなかった。どこへ行ったか、そのまま姿は見えなくなった。あくる日、お次は、いつものように、石焼豆腐の店さきに姿を見せ、多くの客に、世辞をこぼしていたが、そのほほ笑みには、苦悩を伴う淋しい影が、前の夜よりも、濃く見えた。
誠意の虚構
朝――早かった。
牛込柳町の町医、市川楽翁の門へ、
「御免――」と訪れた二人の与力がある。
ひとりは、市川義平太、この家の子だが、きょうの彼は、南の与力だ。――同様に、もうひとりの小林勘蔵にしても、親しい仲の家ではあるが、それだけに、眉には、きびしき決意を、きっと、示していた。
「どうぞ、こちらへ」