Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
……一別以来のご無沙汰の段を、悪しからずと、一同からもくれぐれな伝言でございまして」
「ヤ、お手をお上げ下さい。給仕人が来る、そんな慇懃では怪しまれます」
「では、ご免なすって」と、劉唐も椅子につき、杯、数献を交わしながら、声ひそめて、「――お蔭でただ今では、梁山泊に七、八百人の子分を擁し、山の規律なども一新してうまくいっております。これもみな、大恩人のお蔭と、晁頭領以下、夢寐にも忘れたことはございません」
「そうかい。それはまあ、みな息災で、何よりでした。それにいい便りを聞かして貰ってわしもうれしい」
「ところで、まことに、失礼ではございますが、何をもって、一同の心をお報いしたらいいかと相談の末、ここに晁頭目のお手紙と黄金百両とを、てまえ托されて参りました。どうぞ一同の寸志と思って、お収めなすっておくんなさいまし」
「それほどまでに……」と、宋江はうやうやしく頭を下げ、
「ではいただいておく」
と、差出された書簡ならびに封金十箇のうちの一箇だけを取って、ふところへ納めた。
劉唐は、ちょっと、まごついて言い足した。
「押司さま。どうぞあとの九十金も、そちらへ」