Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 81.739 caratteri · 164 schermate

Aozora Bunko

八月十日

八月十二日

とおっしゃった言葉の中には、人類の運命に対しての或る暗示のあることを感じるけれども言葉にはならない。それは非常に考うべきことだと思われる。けれどもまだ私には分らない。先生の御書きなさったものを拝借して来る。

八月十日(木曜)

坂本さんの所へ午後から行く。天気がてったりくもったりして居るので雨がさを持って行く。千葉先生へ上った話なんかをして、かえりに『新訳源氏』をかって来る。水道橋で大瀧夫妻に会う。二人子供をつれて、奥さんは体のいい女中のような風をして居る。何となし重みのない人だ。あんなぞんざいないやな□□□ような風でよく外へなんか出かけられる。私に真似が出来ない。

夜かりて来た風呂敷に『リヤ王』と、『空知川の岸辺』をかえす。『リヤ王』は沙翁全集を買ったので二冊になったから送ってあげる。

あの先生の訳は矢張り或点に於て意に満たない所が多い。それかと云って、久米氏の訳もなんだかそぐわない気もするが。

八月十二日(土曜)

今日午後五時頃から瀧田氏が来られると云うことだったが、急に用事が出来て行かれないと手紙で御よこしなさる。唐紙に夏目さんに少し似た字であった。