Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 81.739 caratteri · 164 schermate
三月二十九日
三月三十日
三曲合奏で胡弓を引いた婆さんの超然とした姿がよかった。
夜文法を二六頁さらう。
日を数えて見ると実にぐずぐずしては居られないのである。
久し振りで部屋に落付いて見ると気持がまことによかったけれ共何だか身内がムズムズする様でたまらなかった。
会のときくじを引いて伊藤先生のところへ安藤さんと行く事になった。
三月二十九日(水曜)
関根先生千葉先生へ行く。御留守、帰りに文房堂に万年筆を持って行って見せたがとうてい悪くする丈だと云うので原稿紙とインクを買って帰る。
左の鬢の所がだブだブして居るのがきになってたまらなかった。
大瀧から丸善の五円切符をもらう。
夜は文法、習字、もう明日三十日だと五日外ない。
実際懸命にやらなけりゃあならない。
明日三越へ行くのだそうだけれ共実に考えものだ。
一日つぶさせてはやり切れぬとも思う。
家督相続のことで書きたい事があるが当分は駄目だろう。
三月三十日(木曜)
大瀧に行く。
いつもと同じ感じを得てかえる。
非常に平和な夜の中を車で走ってかえる気持はよかった。
水道橋の通りから見ると春日町からズーット掃除町のあたりに一かたまりになって灯の沢山の輝きが色々な色にまたたいて居るのが子供らしいよろこびを与えた。