Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate

Aozora Bunko

」

それを聞くと、明智はおどろいて、ベッドの上に起きあがりました。

「きみはだれだ。さっきの中村君の名刺は、にせものだな。」

「むろんですよ。あれがないと、きみが通してくれないだろうと思ってね。」

「ウーン、わかった。それじゃ、きさまは魔法博士だな。」

「ウフフフフフ、おさっしのとおり、魔法博士が、ご自身で、明智先生をおむかえに来たのさ。」

「で、ぼくが、いやだと言ったら?」

「こうするのさ!」

警部に化けた魔法博士は、いきなりベッドの上の明智に、飛びかかって来ました。そして片手で明智ののどをしめつけ、片手はズボンのポケットへ。

病気あがりの明智は、もうどうすることもできません。しめつけられたのどの苦しさに、ただもがくばかりです。

魔法博士がポケットから取りだしたのは、大きなハンカチをまるめたようなもの、それで明智の口と鼻をピッタリとおさえつけたのです。

しばらく、そのままおさえつけていると、もがいていた明智のからだが、死んだようにグッタリしてしまいました。

「ウフフフフフフ、名探偵も、もろいもんだな。さあ、おまえたち、こいつをシーツにくるんで、はこぶんだ。近所のものにさとられないように、手ばやくやるんだぞ。