Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
秘密室
どうだ。明智君、しばらく手をひいて、ようすをみる気はないか。」
「ハハハハハ、そんなことを、いくら言ってみても、むだだよ。ぼくはいそがしいんだ。じゃあ、やがて、どこかでお目にかかることにしよう。」
そのまま受話器をおこうとすると、あいての、おそろしいのろいのことばが、爆発するようにひびいてきました。
「うぬ、後悔するな。地獄の責苦をみせてやるぞ。死ぬよりもおそろしいめに、あわせてやるぞ……。」
明智はそれを聞きながして、ニッコリわらいながら、受話器をかけました。
秘密室
明智は電話をきると、しばらく考えていましたが、やがて、デスクの上のベルのボタンをおして、お手伝いさんを呼びました。そして、
「文代に、ちょっとここへくるように。」
と、言いつけました。文代というのは、明智探偵のわかい美しいおくさんの名です。
文代さんは、もと名探偵の助手をつとめていたのですが、『吸血鬼』という事件で、いろいろ、てがらをたて、その事件が解決されたときに明智と結婚したのです。『虎の牙』の事件でも、怪人二十面相と知恵くらべをして、まけなかったほどの、しっかりした人です。
「ご用ですの?」