Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
もうひとつは、きみはまだ聞いていないだろうが、ゆうべ、ろう仮面をかぶった道化師が、公衆電話の中で、消えうせた事件だ。」
中村係長は、そこで、道化師の一件を、かんたんに、話してきかせました。すると、明智は、すぐに、そのなぞを、といてみせるのです。
「いま、きみが言ったふたつの事件は、これまで、ぼくが話したことで、きみにも、だいたい察しがつくだろうと思うが、ねんのために話してみると、真珠塔は、むろん黒川がぬすみだしたのさ。真珠塔をぬすむぞという、よこくの手紙が、空中からヒラヒラとおちてきた。あれも、黒川が自分で手紙の紙きれを投げておいて、自分でうけとめたのにすぎないが、真珠塔も、おなじ手口だよ。
よこくの手紙を見たので、島田少年のおとうさんは、黒川といっしょに、地下室の倉庫を、しらべてみた。黒川はあのとき、奇術師のはやわざで、真珠塔をガラス箱の中から、ぬきとっておいたのだよ。だから、夜中に、みんなが金庫の前に、がんばって、賊をまっていたときには、とっくに金庫はからっぽになっていたのさ。
そのとき、怪人がしのびこんだように、感じられたのは、やっぱり、黒川の腹話術だった。