Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate

Aozora Bunko

子どもが、しょうじのかげに、かくれていて、むこうから来た人を、バアと言っておどかす、あの気持ちを大きくしたようなものです。東京じゅう、日本じゅうの人を、バアと言って、おどかしたかったのですね。透明怪人という化けものが、ほんとうに、この世にあらわれ、それが、何十人、何百人と、だんだんふえていくぞと、みんなをビクビクさせて、よろこんでいたのですね。

それから、もうひとつは、ぼくを――この明智小五郎を、アッと言わせたかったのです。ぼくと文代と小林君までも、透明人間にしてしまうぞと、おどかしたうえ、ほんとうに、ぼくたちを、さらっていって、せけんの人に、さすがの名探偵も、とうとう透明人間にされてしまったと、思わせたかったのです。

怪老人がぼくの事務所へ電話をかけてきたときに、ぼくはあいつのおそろしい決心をさとりました。そこで、ぼくの、とっておきの手をもちいたのです。それは、ぼくと文代のかえだまを、探偵事務所にすまわせ、ほんもののぼくと文代は、せけんから、すがたを、かくしてしまうという方法でした。

中村君はよく知っていますが、ぼくはずっとまえの事件で、自分のかえだまをつかったことがあります。