Classici giapponesi con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Leggi 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 193.761 caratteri · 388 schermate
考えこんでいるうちに、日ののぼるのは早く、かべにさしていた光が、いつのまにか、タタキのゆかにおち、それがだんだん部屋のまん中へ近づいて来ます。もうすこしのうたがいもありません。窓からさしているのは朝日です。いまはたしかに朝なのです。
そのとき、ジッと考えにしずんでいた小林君の顔に、じつになんともいえない、ゾッとするような、おどろきの表情が浮かびました。
「ウーム、そうかもしれない。なんというおそろしい考えだろう。」
小林君は、うなるように、つぶやきました。
「明智先生のおっしゃった魔法の種というのはこれなんだな。うーむ、おどろいたなあ。あいつは人間じゃない。しんからの魔法使いだ。地獄からやって来た魔物だ。魔物でなけりゃあ、こんなことが考えられるものじゃない。」
小林君は、いったい何事に気づいたのでしょう。まったくきもをつぶしたという顔つきです。
ふと気がつくと、またドアのとってがまわっていました。それがクルッと一まわりして、ドアがスーッとあきました。そして、そこから、ゆうべの白ひげの怪老人がニコニコした顔をのぞかせていました。
人どろぼう
「どうじゃ、よく寝むれたかね。