Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 146.725 caratteri · 298 schermate

Aozora Bunko

「あわてていかず、落着いていかず、一体どんな取り留めのない顔をしていりゃ、お前の気に入るんだ」

平次と八五郎は、いつでも、こんな調子で重大事件を片付けて行くのでした。

新しい表現に従えば、二人のユーモアの裡に、本当の理解があり、程のよいテンポがあったのです。

「それが女だったら、一体どんな事になるでしょう、親分」

「女が両国橋からブラ下がったのかい」

「こいつは親分だって驚くでしょう、それもザラの雌じゃねえ――若くて綺麗で、身扮がよくて、小股が切れ上がって――」

「待ちなよ、八、まるで、手前の惚気筋の女のようじゃないか」

「冗談でしょう、親分、あんな白粉焼のした、お使い姫のようなんじゃねえ。その上胸へ一丁、ギラギラする剣を突き立てられていると聴いたらどんなもので、親分」

「何だと、その女の首ッ縊りの胸に、刀が突っ立っている、と言うのか」

平次の職業意識は目覚めました。

安盆栽なんか一ぺんに忘れてしまって、ガラッ八が突っ立っている入口へ突き進みます。

「親分の前だが、刀じゃねえ、ツルギだ」

「何?」

「片刃で反っくり返ったのは刀で、両刃で真っ直ぐなのはツルギさ。絵に描いた不動様が持ってなさるじゃありませんか、親分」