Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 146.725 caratteri · 298 schermate
七
主人はもうろくな口もきかないほど心配していましたし、私はあの結び文を持っているのが怖くてならなかったんです」
「…………」
「八五郎さんにお願いして、銭形の親分にお頼みしたと話すと、主人は、――そうか、仕方があるまい、あの符牒だけでは、見る人が見なければ判る道理がないから、――と申しておりました」
お峯の話はそれだけです。
間もなく兼吉がやって来て、縄は打ちませんが、お峯を番所まで伴れて行ってしまいました。
が、町内の医者や、目黒から白金、麻布一円の生薬屋を調べさした子分が帰って来ると、兼吉のした事はすっかり引くり返されてしまいました。毒を手に入れようとして、医者や生薬屋に、いろいろ手を尽したのは、お峯ではなくて、かえって佐太郎だったことが判ったのです。
七
何日か無駄に過ぎました。
佐太郎はどんなに責めても、お吉殺しを白状せず、お峯の方も、夫殺しの嫌疑が段々薄くなるばかりです。
佐太郎の着物に付いていた血というのは、人を刺した時の返り血でなくて、刃物を拭った血の跡だと判りました。これは八五郎が指摘したので、「銭形平次親分に注意されて来た」とはっきり断っております。