Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 146.725 caratteri · 298 schermate
「よし、それじゃ覚悟を決めて聴こう。話してくれ、八」
「そう覚悟を決められちゃ、気の毒で口が切れねえ」
「贅沢を言うな」
「実は、親分」
八五郎の話は念入りに詳しいものでしたが、簡単に言うと、お勇は珍しい美人で、向柳原中の男の切れっ端が、一人として思いをかけないものはあるまいと言われましたが、中でも執拗に付き纏ったのは、同じ町内の糊売り婆アの二階を借りて住む御家人崩れの遠藤左馬太、紙問屋で神田で指折の物持ち佐原屋の倅茂吉、もう一人は、向柳原切ってのノラクラ者、博奕も、喧嘩も、火事場の働きも、釣も、網も、将棋も、およそ飯の足しにならない事なら、なんでも百人並に優れた才能と腕を持っていようという、お先棒の三次でした。
その中でも一番深刻に付き纏ったのは、御家人崩れの遠藤左馬太で、これは男もよし、腕も弁舌も達者でしたが、人柄が悪いので、お勇自身がひどく嫌っておりました。
佐原屋の茂吉は、金に糸目をつけない代り、青瓢箪が化けて出たような男で、これもあまり問題にならず、――もっとも本人は佐原屋の身上をお中元に持って行ってしまいそうな意気込みでしたが、見識の高いお勇は、白い歯も見せたことはなかったでしょう。