Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 146.725 caratteri · 298 schermate

Aozora Bunko

が、銭形の親分さんのところへ使いを出して、親分さんが旅に出られてお留守と聞くと、ひどくがっかりなすった様子で、御料理はほんの箸を汚しただけ、御酒を一本綺麗におあけなすって、夕方御帰りになりました。――左様でございます。御年配は四十そこそこ、まず厄前というところでございましょう。御身分は旗本や御家人ではなし、御留守居にしては地味でしたし、御大身の御用人というところでございましょう」

こんな事を教えてくれます。稼業柄、人間の鑑定だけは堂に入ったものです。

「有難う、――そんな事じゃないかと思ったよ。ね番頭さん、俺は確かに神田の平次だが、この一年ばかりは忙しくて旅どころか、大師様へお詣りさえ出来ない始末さ。今日は珍しく暇で、朝から家に居て、この男と詰将棋だ」

「ヘエ――」

「使いの者は俺の家へ来たには違いないが、この男を俺と間違えて、一刻あまり谷中を引廻したそうだ。――一体その武家が俺のところへ出した使いというのは、どんな女だったい」

「女じゃございません、男の方で――その御武家のお供をして来た、渡り仲間風の若い男でございました」

話はすっかりこんがらかってしまいました。