Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate
「あッ」
先達の九郎次と女房のお万は血の海の中にこと切れ、四人の少女は縛られたまま、虫のように顫えていたのでした。
翌る日玄道を責めて、何もかも明らかになりました。天霊様を担ぎ出して、一と儲けしようと考えたのは九郎次夫婦ですが、それに南蛮種の眠り薬を使わせ、極楽の歓楽を味わわせて金を絞ることを考えたのは医者の玄道だったのです。
このからくりを嗅ぎ出しそうなのがあると、持金を悉くまき上げた上、人知れず殺して海に沈めましたが、ガラッ八と平次に本拠を襲われたことを覚ると、首魁の玄道は、九郎次夫婦と、蓄えた女どもを一挙に殺し、口を塞いで高飛びしようとしたのです。
「親分が、女に化けたのは始めてだろう。こいつは江戸中の評判になるぜ」
面白がるガラッ八、それは、何もかも片付いたある日の事でした。
「馬鹿、黙っていろ。風邪が癒ったと聞くと相手が用心するから、四五日我慢して寝ていたんだ。女房に化けるより外に術があるものか」
「ヘエ、四五日寝ているのだけはあやかりたいくらいのものさ」
「馬鹿野郎、気をもみながら寝ているのも楽じゃねえぞ」
二人は声を合せて笑いました。
「ところで親分、あのお蔦という娘が、あっしに逃げろと言ったのはどういうわけでしょう」