Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate
銭形平次捕物控
明神下の銭形の平次の家へ通ると、八五郎は開き直って年始のあいさつを申述べるのです。
「明けまして、お目出とうございます――。昨年中はいろいろ」
「待ってくれ、その口上はもう三度目だぜ、ごていねいには腹も立たないというが、お前の顔を見るたびごとに、一つずつ年を取りそうで、やり切れたものじゃない、頼むから世間なみのあいさつをしてくれ」
もっとも、三度目の年始に来た八五郎は、かなり酔っております。
「相すみません。悪気じゃなかったんで、余計ぶんの口上は、来年の年始に回しておいて下さいよ、何しろ、目出たいの目出たくないのって、今年の正月は別あつらいで――」
「正月に出来合いも別あつらいもあるものか」
「そうともいえませんよ、今年の正月は、滅茶滅茶な大当たりで、私はもう」
八五郎は長いあごをなでまわして、髷節でのの字を書くのです。
「大層なきげんじゃないか、新色でも出来たのか」
「そんなものは珍しかありませんよ。古い借金と新色はついて回るが、小判なんというものは、滅多なことじゃこちとらの身についてくれません」
「なんだと、お前はまさか、小判を手に入れたわけじゃあるまいな」