Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate

Aozora Bunko

七

「もう一度あの部屋を見せて貰いたいが」

「ヘエ――、どうぞ」

久太郎に案内させて、平次と八五郎はお釜の殺された部屋に入ってみました。

その時はもう雨戸も締め、桟も心張もおろしておりましたが、平次は心張を外させ、桟をあげて雨戸を開けました。

「八、ちょっと気が付いたことがある、よく見ていてくれ」

そう言いながら、庭下駄を突っかけて外に出た平次、半開きの雨戸に手をかけて、外からそっと締めました。

「あッ」

ガラッ八が驚いたのも無理はありません。外から雨戸を締め切ると、重い桟は生き物のように動いて、独りでにそろりと穴の中へ落込み、雨戸は内から締めたと同様に、厳重に締ったのでした。

心張なしで、桟だけおりていたわけはこれで判りました。

「八、忍び返しの釘で、裏を破った袷を捜し出せばいい。行こう」

平次とガラッ八は、夜の更けるも厭わず、もう一度浜町の玄々斎の家へ引返したことは言うまでもありません。

七

それはしかし大変な見当違いでした。

一昨夜は玄々斎の女房お弁の里から、妹達が二人まで来て話し込み、狭い家へ泊り込んで、お弁も玄々斎も一歩も外へ出なかった事は、はっきり判ってしまったのです。