Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate
「何だって滝松が、あのお釜を殺す気になったんでしょう」
その晩、ガラッ八は平次に絵解きをせがみます。
「いずれお白洲で判る事だろうが、あれをやらないと滝松の心持がすまなかったのさ」
「ヘエ――」
「今までも、盗んだり誘拐したりして、玄々斎に言い当てさせている滝松だ。あの死相だけ一つ外れちゃ、自分のせいのような気がするんだろう。悪人には妙にそういった片意地なところがあるものだ。それからもう一つ、あの師匠の女房のお弁という女に頼まれたんだろう」
「ヘエ――」
「玄々斎がすっかりお釜に取入って、お釜が来たり玄々斎が行ったりするのが心配だったのさ。お弁は亭主の人相見の信用を落さないようにしてくれとか何とか持ちかけて、始終鳴子屋へ使いに行って奥へ自由に出入りの出来る滝松にあんな大それた事を頼んだんだろう。お弁の厚化粧が急に素顔になったのは唯事じゃないよ」
「悪い女だね」
「いずれお白洲へ呼出されて、何とか処刑になるだろう。しかし、旅籠屋の褞袍を着たまま二里の道を中橋まで来て、夜明け前に品川へ引返した滝松は恐ろしい人間だよ」
「久太郎は? 親分」
「叔母をからかったのは少しやりすぎだが、あの男に悪気はない、――番頭や金三郎、お紋のことまで考えてやったことだから、軽いおとがめで済むだろうよ」