Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate

Aozora Bunko

「曲者は和助に木戸を開けさせて入ったようでございます」

又左衛門が説明してくれるまでもなく、平次にはそれがよく解りました。木戸が内から開いて、番頭が絞殺されているのですから、曲者は番頭の知っている者――どうかしたら、和助の手引で押込んだ者でなければなりません。

三千両の金を三つの千両箱に入れて、夜っぴて見張らせていたというのは、和助の死体のあるツイ前の部屋で、そこには老番頭の佐兵衛が、茫然と気抜けがしたように坐っておりました。

「親分さん、みんな私の粗相でございました。宵のうちは旦那様、亥刻(午後十時)から丑刻(午前二時)までは和助、その後は暁方まで私が見張ることになっておりましたが、宵から腹痛を起して、何としても我慢がなりません。隣の部屋にいる和助どんを起して、ほんのしばらく代って貰って、厠へ行ったのは、かれこれ、寅刻(午前四時)でございました。用を済まして、帰ってみると、和助どんは見えません。が、床の間の千両箱にも変りはないし、大方眠くなって隣室に敷いた床の中へ潜り込んだものと思い込み、――御苦労――と声だけ掛けて、そのまま夜を明かしてしまいました。