Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate

Aozora Bunko

やはりお茶の中へ大黄を入れて、夜中に厠へ立たせたんですね」

「よしよし大方それで解ったよ、御苦労」

企みの深さが、段々平次には解って行く様子です。

下手人はまだ解りませんが、平次はおおよそ見当が付いたらしく、越えて六月五日、新堀の浪花屋に、与力笹野新三郎の出役をお願いして、関係者一同を調べて貰いました。その頃はもう、町奉行の調べは形式ばかりで、大概の事件は、御用聞と与力同心が下調べをし、動かぬ証拠固めをしなければ、奉行所のお白洲へは持出さなかったのです。土蔵の内外、和助が殺された現場、空っぽの千両箱などを一応笹野新三郎に見て貰った上、浪花屋の主人奉公人一同、空っぽの千両箱を置いた奥座敷の縁側に呼出されました。

「お白洲じゃないから、四角張るには及ばない。あっしが順序を立てて話すから、違ったら、違ったと言って貰おうか」

平次はズイと一同を見廻しました。

「第一番に、浪花屋には三千両という金は最初からなかった」

「親分、それは」

主人の又左衛門は顔色を変えて乗出しました。

「嘘だと言うのかえ、それじゃ帳面を突き合せてみるがいい。近頃道楽が嵩じて、出資が多い上、不義理の借金が積ってどうすることも出来なかった。