Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.106 caratteri · 292 schermate
外に小僧が二人、下女が二人、店には通いの男が二三人」
「大層な人数じゃないか」
「こっちにも五六人手が揃いましたぜ。踏み込んでみましょうか、親分」
「そいつは拙いな、判じ物で人を縛るわけには行かねえ」
「それじゃ?」
「手前と二人だけで乗込んでみよう。明日というわけには行かねえ。お品さんはしばらくここで待って貰おう」
平次は躊躇しませんでした。このうえ証拠などを揃えていては、どんな手違いになるかもわからない情勢だったのです。
が、白石屋に乗込んで行って驚きました。
中は煮え返るような騒ぎ、四間半間口の店から、不安と焦躁の気がこぼれていたのです。
「どうした」
いきなり小僧をつかまえて訊くと、
「旦那が死んだんです」
予想もしなかった答です。
「どうして死んだ――いつ、どこで?」
「按摩の佐の市さんが帰って、奥で横になって休んだまま、――今しがた文三郎さんが行ってみると――」
小僧はゴクリと固唾を呑みました。
「案内しろ、俺は神田の平次だ」
こんな時は、十手に物を言わせる外はありません。
「ヘエ――」
ガタガタ顫える小僧に案内させて、店から奥へ、その間幾人にも逢いましたが、男も女もすっかり逆上して、平次が何をしに来たかさえ考えてはいない様子です。